尼崎市若王寺棟瓦の積み替え工事！防災仕様の棟へ補強＆雨漏り解消した事例

2025年7月1日

尼崎市若王寺にお住まいのお客様より、「大雨の時に決まって雨漏りしてくるんです…」

とのご相談を受け、無料の現地調査に伺いました。

築50年の和風住宅で、屋根の棟部分の瓦にズレや歪みが発生し、漆喰の剥がれも目立つ状態。

雨水がそこから侵入し、天井板にまでシミが広がっている雨漏りの典型的な症状でした。

お客様は「あと何年住むかわからないので、できるだけ費用を抑えて直したい」とのご要望。
そこで今回は、必要最低限の範囲に絞って効果的な棟瓦の積み替え修理をご提案・施工いたしました。

■ 工事概要

昔ながらの瓦屋根には「葺き土（ふきつち）」と呼ばれる粘土状の土が棟の中に詰められています。
これが劣化し、水を吸って膨張・収縮を繰り返すと、瓦がズレて隙間が発生し、雨水が侵入するようになります。

また、漆喰（しっくい）も約15〜20年で劣化。これが割れたり剥がれることで、雨水が下地に浸透しやすくなり、雨漏りや棟の歪みを引き起こします。

現地調査後、すぐに応急処置としてブルーシートで雨養生。
お客様に工事内容をご説明し、棟部分の積み替え工事をご依頼いただきました。

既存の棟瓦を一枚ずつ丁寧に取り外し、内部の葺き土も手作業で撤去。
この作業を丁寧に行うことで、新しい防水構造を正確に施工するための下地が整います。

屋根下地に専用の「棟金具」をビス留めし、その上に棟の芯となる「垂木（たるき）」を設置。
これにより、棟の構造全体が金具・木材・ビスでしっかり固定されるため、台風や地震でも崩れにくくなります。

垂木の左右には、「なんばん漆喰」という防水性の高い特殊な素材を盛っていきます。
※従来の葺き土よりも耐水性・耐久性に優れているため、近年の瓦修理では主流になっています。

最後に、棟の上部に「冠瓦（7寸丸）」を一枚ずつビスでしっかりと固定。
瓦・金具・木材がすべて繋がっているため、ズレや落下を防ぎ、長期的に安定した棟が完成しました！

「屋根の修理といっても、すべて葺き替えなくてはならないわけではありません。
今回のように、“あと数年住めたら十分”という方には、最低限かつ効果的な修理方法をご提案しています。

棟の修復だけでも、雨漏りが止まり屋根の強度も格段にアップします。
気になる症状があれば、まずは無料点検をご利用ください！」

築年数が経過している場合、選択肢は以下の通りです：